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100の物語[伝統・文化] 芸能

遠くふるさとから伝えられた民俗芸能
獅子舞 北海道の民俗芸能は、移住者が出身地からたずさえてきた民俗芸能をベースとして、あとで取り入れた芸能を加えながら、その土地土地で培ってきたものです。

 もっとも古い芸能は「松前神楽」で、松前藩主の庇護のもとに、神官から神官へと受け継がれてきました。それだけに、神事性が強調された芸術性の高いものになっています。このほか、北海道には新潟県三条市の八幡宮から伝わる「三条神楽」があり、札幌市の北海道神宮、小樽市の住吉神社、室蘭市の八幡宮、滝川神社などに伝えられました。
 また、古い時代に道南に東北地方から伝えられた芸能としては、松前町白神(しらかみ)、松前町江良(えら)、福島町白符(しらふ)の民俗芸能があります。

 北海道でもっともポピュラーな民俗芸能は、明治期以降に富山県から伝えられた「獅子舞」といえるでしょう。また「御供獅子」は、香川県から室蘭市に伝承されたものです。さらに、後年になって母村との交流から伝えられた、羽幌(はぼろ)町の「筑子」のような例も見られるようになりました。

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折り目正しい格調の高さ/松前神楽
松前神楽
■松前神楽
33の神事と舞がある。老翁の面をつけて舞う「翁舞」は、息災延命・立身出世を祝う一人舞。 (写真提供:松前町)
 松前神楽は、およそ500年前、武田氏がアイヌの人びととの戦い(コシャマインの戦い)に勝利したころ、戦勝を祈願して種々の火狂言や社人(しゃじん)の舞いを行ったのが起源とされています。300年ほど前からは、松前藩の藩主が領内の神職を城内に集めて、藩主みずからが祭主となって神楽を行うようになりました。
 松前神楽の特色は、ほかの地方のように神楽司など専門の者が演じるのではなく、祭典に奉仕した神職が神楽を舞うことです。

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北海道神宮に伝わる神楽/三条神楽
 北海道神宮に伝わる「三条神楽」は、新潟県三条市の八幡宮から、1890(明治23)年に伝わったものです。円山開拓の功労者である上田前七が、率先して三条神楽を修得し、村内の青年たちにも習わせて伝承しました。
 毎年、幼・少・青年の希望者を募って練習させ、神社の祭日に神楽を舞って奉納するとともに、参拝者にも見せています。
三条神楽
■三条神楽
荒ぶる国中の神々を鎮めるための舞で、刀で邪気を祓いながら舞う「悪魔祓(ばらい)」。(写真提供:北海道神宮)
津軽から伝わった勇壮な踊り/白符荒馬踊
 室町時代に、津軽の漁民であった馬之助という人物が、蝦夷地の白符村ではじめてニシン漁をするとともに、「ねぶた」を伝えたとされています。踊りの演目は、数十人の若者によって組織された「棒振り」、扇を持った「ヤセヤセ踊り」、勇壮な軍馬の「荒馬踊り」などです。音曲は、笛、太鼓、手拍子の三拍子により奏され、ねぶたによく似ています。
荒馬踊
■荒馬踊
北海道のニシン漁発祥の地といわれる、道南・福島町の、七夕祭の踊り。(写真提供:福島町教育委員会)
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富山県人の移住とともに伝播/獅子舞
 獅子舞は富山県の民俗芸能で、そこからの移住者により、北海道へもたらされました。とくに留萌、上川、空知、石狩の各管内には、伝承が集中しています。演目には、演者が単独で演じるものと、複合で演じるものがあります。町回りをするときは、歩きながら太鼓、笛、拍子木で囃子のみを演奏して、これから獅子舞が演じられることを知らせます。
丘珠獅子舞
■丘珠獅子舞
明治20年代、現在の札幌市東区丘珠町に入植した富山県人によって伝えられた。(写真提供:札幌市東区)
母村との交流がきっかけに/筑子
 羽幌町平地区は、富山県東砺波(ひがしとなみ)郡の平(たいら)村(現・南砺市)からの移住者によって開拓された地域です。
 1978(昭和53)年に、母村との交流が始まり、そこの郷土芸能の一つである「筑子」の唄と踊りが伝えられました。母村の人を呼んだ講習会を通じて、筑子の唄と踊りは羽幌町民の間に定着し、いまでは「筑子愛好会」が母村の白山社(はくさんしゃ)から分家としての認証を受けています。

筑子 ■筑子
笛や太鼓のほかにも楽器があり、舞う人は板ささら(短冊状の板を数十枚つないだもの)や、竹を7寸5分に切った筑子などを持って舞う。(写真提供:羽幌町)
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